オトコラム

第80号 テレワークと無自覚難聴

これまでに、多くの高齢者、難聴者の方々の聴覚心理データを調査させ

て頂きました。

また、40歳以上の多くの方々に対して、日常生活や仕事におけるコミュニ

ケーションについての聞き取り調査を継続的に行ってきています。

これらの結果から、40歳を過ぎた多くの人で、加齢による無自覚な言葉の

聞き取り能力低下によって、日常生活や仕事で何らかの支障が出ている

ことが分かっています。

40歳からの加齢性難聴セルフチェック

ここ数か月は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、テレワーク(リモ

ートワーク )が急速に広がっています。

そんな中で、オトデザイナーズのホームページのアクセス数が、4月末くら

いから、それまでの3~4倍くらいにグングン増えているんです。

なぜ?

って思って詳細を調べてみたら・・・

リモートワーク(ネット会議)で相手の言葉が聞き取れなくて悩み、誰にも

言えずにオトデザイナーズのホームページにたどり着いている人たちが大勢

いることが分かりました。

さらにそれは、ミドルエイジの方々に多いよう。

実際に、ホームページや私の個人的な知り合いを通して、

「リモートだと言葉が聞き取りにくい」

「リモートだと言葉がうまく伝わらない」

という相談がたくさん来てるんですよ。

よく聞いてみると、通信回線やマイク、スピーカーに問題があるケースも

少なくありません。

しかし、それ以上に多いのが“喋り方の問題”。

「聞こえるけど、聞き取れない」

そう、そのせいで、全く不要な感情的軋轢(あつれき)やイライラ感が、

すごく増えているんです。

コロナの影響で、ただでさえ辛い毎日なのに・・・

今回、そんな現状に警鐘を鳴らすために、アエラさんが記事にしてくだ

さいました。

多くの人に読んで欲しいと願っています。

皆さんも、記事を読んでみて「なるほど、役に立つ!」と思っていただけ

たら、どうか、お知り合いに、この記事を紹介してください。

「40代の5割が「無自覚難聴」!ネット会議が苦手な人は要注意」

この記事で、新型コロナウィルスの影響で苦しんでいる方々の、不要な

感情的軋轢(あつれき)やイライラが少しでも減りますように。

(2020.6.29)


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