【対話とはなんでしょう？ 対話のスペクトラム】
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先日、こんな記事を見かけました↓
乃南アサさん、記者に「マスク取って」発言の森喜朗会長をバッサリ 「そんなに聞き取れないのなら、補聴器を使うなり、なさればいい」
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長が、記者
会見で記者の言葉が聞き取れずに、「喋るときでいいから、マスクを取っ
て」と発言したことに対して、有名作家の乃南アサさんがツイッターで
発信された内容です。
森前会長が記者会見を開くことになった件の発言の是非については、当メ
ルマガではコメントしません。
ただ、この乃南アサさんの発言・・・これは、かなり残念な発言ですね。
誰もがなる加齢性難聴や補聴器に対する誤解や偏見を助長させてしまいます。
皆がマスクを着用することになって、最も困っているのは補聴器装用者
なんです。
「マスク越しだと伝わらない」と訴える人に対して、
だったら補聴器しろ！
とかいう人。
ごめんなさい、それは、あまりに無知ですよ。
補聴器は、基本的には音を大きくする機器です。
ですから、声そのものが聞こえないという人や、聞えてもかすかにしか
聞こえないという人には絶大な効果があります。
認知症予防にも効果がありますので、聞こえが悪くなってきた人は、早
めに装用すべきです。
しかし、誰もがなる多くの加齢性難聴では、声は聞こえるんです。
聞こえるけど、聞き取れないんです
そういう人には、残念ながら今の補聴器はあまり効果がありません。
ぼやけたような、聞き取り不能な声が拡声されるだけになってしまうケー
スが多いんです。
そこでマスクを着用されると、声がこもってしまう上に、口の動きや顔の
表情が見えませんから、本当に聞き取れないし、とても辛いんです。
「補聴器をしない方が悪い」「補聴器してるんだから聞き取れてるはず」
といった考えは、完全に間違っています！
だから、話す方が話し方を変えるしかない。
そのための無料アプリ「想いやりトーク」であり、「想いやりトーク
チャンネル（YouTube）」なんです。
オトデザイナーズは、企業としての収益を度外視して、この啓蒙活動に
全力を注いでいるのですが・・・
こういった著名人の発言は、私たちの活動よりも遥かに影響力が大きい
ので、自分たちの力不足を痛切に感じてしまいます。
乃南アサさん、けっこう好きな作家さんなんだけど・・・
少しでいいから、こういうこと知って欲しいなぁ。
老いも若きも、皆が穏やかに会話できる国になって欲しい。
想いやりトークは、そんな活動です。
皆さんからも、ぜひ、広げて行ってくださいね！
（2021. 2.22）