模擬難聴解説ページ

「ワールドビジネスサテライト(トレたま)」2014/5/19 で、
オトデザイナーズの模擬難聴システムが紹介されました。

株式会社東芝研究開発センター、株式会社TMJ など
良質な高齢者応対を目指す多くの企業に、オトデザイナーズの模擬難聴技術が続々と導入されています!

主な導入事例


よく「耳が遠い」などと単純に表現される難聴ですが、通常の聴力を持つ私たちが加齢性難聴を体験するのはとても難しいのです。 単に音が聞こえにくい状態を模擬的に作ったとしても、その時の聞こえは、実際の加齢性難聴の方の聞こえ方とは、まるで違います。

模擬難聴の音声を聞いてみたい!
自分も模擬難聴技術を利用してみたい!

そんな方は、まずは↓のページからどうぞ!

模擬難聴体験と模擬難聴技術の応用事例


学会でも発表されているオトデザイナーズの模擬難聴

「年をとると高い周波数の音から聞こえなくなってくる」と言われます。これは、確かにそうなのですが、それは加齢性難聴の、ある一部分を語っているに過ぎません。

その他に

・小さい音が聞きにくく、さらに大きい音はうるさく感じる(リクルートメント現象)
・音の高さの識別ができない(周波数選択性の低下)

などなど、多くの症状が現れます。

耳鼻科で行われる聴力検査では、オージオグラムと呼ばれる聴力図を測定します。“その人が聞くことのできる最も小さい音”を音の周波数ごとに測定する検査です。

オージオグラム

右の図は、あるご老人のオージオグラムです。横軸は音の周波数、縦軸は聴力レベルです。 まずは、一番上の赤いラインと赤い○印だけに注目してください。

赤い○が測定の結果です。図では、例えば、2kHzで85dBになっています。 これは、2kHzの聴力が20代若者の平均的な聴力より85dB落ちている(悪い)という事を示しています。 これが、これまで一般的に知られていた聴力検査の結果です。

最も基本的な模擬難聴は、「入ってきた音をオージオグラムと同じ周波数特性にして聞いてみる」という方式。 この場合ですと、2kHzや4kHzなど高い周波数成分のレベルをイコライザーなどで落として聞いてみる、ということになります。

ですが、これでは周波数選択性が全く考慮されていません。

もう一度、オージオグラムを見てください。 オージオグラムの赤いラインの下にグラデーションが描かれています。 これは、この人の周波数選択性の様子を表わしています。 右に表わされているカラーバーが周波数選択性の度合いを表わしていて、赤色に近付くほど周波数選択性が悪いことを表わしています。 図では、全体的に周波数選択性が悪くなっていますが、特に低い周波数の場合が悪いようです。

模擬難聴の音のサウンドスペクトログラムを見てみましょう。

サウンドスペクトログラム

これは、男の子が「アンパンマンが好き」と言っているサウンドスペクトログラムです(一般には「声紋」と呼ばれる場合もあります)。 縦軸が周波数で、横軸は時間の経過です。 そして、声に含まれる周波数成分の中でパワーが強い部分は濃い色で、弱い部分は薄い色で色分けされています。

上段が通常の音声、中段が高い周波数成分だけをイコライザーでおとした音声、下段がオトデザイナーズの模擬難聴音声です。

上段では、綺麗な縞模様が見えます。これが音声の特徴を表す周波数成分です。 私たちは、この縞模様の変化(周波数成分の変化)を聞き取りながら、音や言葉の違いを聞き取っています。 また、「好き」の「す」の部分などは無声音で、とても高い周波数成分で出来ているのが分かります。

中段では、高い周波数成分が落ちていますが、縞模様は綺麗に残っています。

下段を見ると、「好き」の「す」の部分は、ほとんど無くなってしまっています。 高い周波数の聴力が落ちているからです。 しかし、それよりも重要なのは、縞模様がかなりボヤけてしまっていることです。 周波数選択性が悪くなっているからです。 これでは、言葉が歪んだような、ぼやけたような音として聞こえてしまい、言葉の聞き取りはかなり難しいでしょう。

これが、より本物に近いオトデザイナーズの模擬難聴技術です。 単に高い周波数のレベルを下げただけとは全く違うのです。