「空耳アワー」って、ご存知でしょうか?
外国語の曲なのに、画面に全く関係の無い日本語の字幕が出てくると、本当にそう言っている様に聞こえる場合がある。そんな事例を見つけて楽しむ企画です。
最も重要な“キーポイント”は「字幕」です。
外国語なので「音だけでは何を言っているか分からない」。そこに、 視覚から文字情報(日本語の字幕)が入ってくる。 そうすると、その外国語が字幕の通りの日本語に聞こえるような気になり、さらに、「確かに、そう言っている」と認識してしまうと、今度は何度聞いても、そう言っている様にしか認識できなくなるのです。
劣化雑音音声は、人工的に空耳アワーを作りだした音声と言う事が出来るでしょう。
下の図は、サウンドスペクトログラムと呼ばれる図です(一般には「声紋」と呼ばれる場合もあります)。
縦軸が周波数で、横軸は時間の経過です。そして、声に含まれる周波数成分の中でパワーが強い部分は濃い色で、弱い部分は薄い色で色分けされています。
この例は、男性が「あの子からメールが来たよ」と言ったときのサウンドスペクトログラムです。 向かって左側が、通常の音声です。言葉に応じた縞模様が見えます。この縞模様の変化が、“音の周波数成分の変化”です。
人間の聴覚は、こういった周波数成分の変化を認識して、音の違いや言葉の内容を理解しているのです。 向かって右側は、「劣化雑音音声」と呼ばれる、元の音声に特殊な処理を施した音声です。
左側の音声に特殊な処理を施して、人間が本来、言葉を理解するための周波数成分(縞模様)を、わざと消してしまっているのです。
ただし、音の大まかな強弱の様子だけは、かすかに残っています。 この音声を聞くと「ガサガササ、ザーザザ、ガサザザ」という風にしか聞こえません。つまり、雑音ですね。 いきなり聞かされると、これが音声だということも分かりません。
風で木々が揺れるような音?もしくは、新聞紙をガサガサといじっているような音?そんな感じです。
ところが、聞いている人に「この音は、元は音声なんですよ」と教え、「あの子からメールが来たよ」という文字を見せながら、もう一度、この音声を聞かせると・・・
「あ!確かに、そう言ってる!」。ほとんどの人が、そういった反応を示します。
そして、それ以降は、字幕を見せなくても、何度聞いても、「あの子からメールが来たよ」としか聞こえません。 最初は、音声だということすら分からなかったのが嘘のようです。
私たちが言葉を理解するために普段から当たり前のように使っている「音の周波数の情報」が失われた音声を、何とか言葉として理解しようとした結果、通常ならば言葉の理解には使用しないはずの様々な脳の部位を活発に動かして理解をしているのです。
空耳アワーは、劣化雑音音声が外国語に変わったと考えれば、同じ現象だと考えられるのです。
タイトル名:「キキトリック」
発売日:2012年1月19日
ジャンル:ききとりゲーム
対応機種:Wii
キキトリックの詳しい情報は任天堂HPまで
クリックすると任天堂ホームページへ移動致します。
Wii は任天堂の登録商標です。
©2012 Nintendo Codeveloped by Otodesigners co.,ltd
タイトル名:「ノイズボイスメーカー」
発売日:2011年11月10日
対応機種:iPhone,Android
携帯に向かって喋った貴方の声を劣化雑音音声に
することができ、さらにそれを着信ボイスにすること
ができます。
擬人化音声は劣化雑音音声の応用技術です。
ガサガサしか聞こえないんじゃ、何かつまんない・・・そんな貴方に水や氷の音をベースに空耳アワー体験ができる擬人化音声をご紹介。
擬人化音にはこんな使い方が出来ます
企業イメージアップや商品プロモーションのためのサウンド・ロゴとして、コマーシャル音声として、バックグラウンドサウンドして、アニメのキャラクターなどの声として・・・大音量でダイレクトに企業名や商品名を連呼するのではなく、お客様の「脳」に直接働きかける擬人化音を活用しましょう!
擬人化音 LV4(難しい)
擬人化音 LV3(やや難しい)
擬人化音 LV2(やや優しい)
擬人化音 LV1(優しい)
擬人化音 LV0(かなり優しい)
答え
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