オトコラム

第53号 スカイツリーで骨伝導!?

骨伝導の音を聞いてみると・・・
骨伝導については、以前のオトコラム(第36回~第40回)でお話しさせて
頂きました。

第36回 骨で聞く(1)(2011.10.11)

骨伝導スピーカーを頭蓋骨に直接あてると音が聞こえるっていう、あれです。
はじめて聞いた人は、ちょっと不思議な感じがするかもしれません。

なんとなく、音が頭の中から聞えて来るような感覚がしますよ!

元々は、鼓膜などに障害のある方々のための補聴器として実用化されていた
技術なんです。
耳の穴や鼓膜などの中耳を通さずに、その奥の内耳に、直接、音(振動)を
伝えて聞いてもらう技術です。

最近は、骨伝導レシーバーが、一般の方のオーディオ機器として市販されたりも
しています。
その音質は、通常のヘッドフォンやイヤホンとはちょっと違います。

「どっちが良い音か?」と聞かれると、これは難しいのですが・・・

中には、「骨伝導で聞いた音の方が好きだ」というオーディオマニアの方も
いるようです。

骨伝導は、通常のイヤホンのように耳の穴がふさがりませんから、
音楽を楽しみつつ、周囲の音もちゃんと聞こえて、安全性が高いという話もありますね。

確かに、道などで、音楽に夢中になって車などが近付いてきているのに
気付かない人とか、多いですよね~。

しかし、この骨伝導、良く話題にはなるものの、あまり普及はしていませんね。
頭蓋骨の硬いところ(頬骨や額、耳の裏側の乳突部など)に、それなりに
強くあてないと聞えないので、ヘッドバンドのようなもので押し当てるような
デザインになりがちで、格好悪いという意見もあります。

今回、スカイツリーでのイベントで使われているのは、株式会社アイソニックさんの
ビットハンマーという素晴らしい技術を有する装置です。
元々はスピーカー用の装置として開発されたそうですが、アイソニックさんの
ご厚意で、オトデザイナーズが骨伝導のイベント用に応用させて頂きました。

骨伝導、どんな音がするのでしょうか?
スカイツリー見物も兼ねて、一度、体験されてみてはいかがでしょうか?
3月16日までです!

東京スカイツリーのバレンタイン2014

(2014.2.5)


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